あなたにとって手とはどんな存在ですか?

2018-06-25

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

 

24日に放送されました、毎日放送の Catch!! ご覧頂けたでしょうか?(番組ホームページでしばらくの期間観ることが出来ます)
45秒という短い時間の中で、とても簡潔に私の活動と想いを伝えて頂けて嬉しかったです。

Catch!!では、最後に「あなたにとって手とは?」という質問があります。

私の答えは『私のこころを形にしてくれて、人生を切り開いてくれた大切な手です。』と答えました。

林サヨコの作品からは物語が感じられる、、とよく言われます。それは、その時その時の、私の周りで起きたいろんな出来事を縫うという作業で昇華していき、それらの想いが作品となって表れ、皆に語り掛けているからだと思います。

心の想い(叫び)を、この手が自由自在に針を動かし、形にしてくれるのです。

 

創作活動を始めなかったら、今の私はどうなっていたのだろうと、よく振り返って思います。この手が作品を創り上げ、町家キルトという新しい創作キルトの世界を切り開き、私を手芸家にしてくれたのです。

 

朝のNHKの連ドラ「半分,青い」で、とても共感できるシーンがあり、思わずメモを取りました。漫画家の秋風先生が主人公のスズメに言った言葉です。

【創作の原点とは、自分の心を見つめ続ける事。創作は苦しい仕事。見つめている時は苦しいけれど、それが美しい物語に昇華したとき、そして、その作品を多くの人が喜んでくれた時、きみのその心も癒されるんだ。】

 

これからもいろんな想いを作品に込め、皆さんに喜んでご覧頂ける様に、この手で、作品を縫っていきます。

若い頃からしわの多いこの手のひらを、人に見せるのが恥ずかしかったのです。亡き母は「しわの多い手のひらの人は苦労が多いと言われるよ。あんたの手は苦労手やな。。」とよく冗談交じりで言っていました。人の何十倍、何百倍動く手だから、それを苦労といえば苦労だけれど、その苦労は私にとっては、幸せなのです。

昨年末の、ぶらり途中下車の旅に始まり、ココイロ・こころふれあい紀行・Catch!! と4社のTVで紹介して頂きました。それぞれの番組が、私の活動や想いをいろんな角度から取材して、『手芸家・林サヨコ』として広くご紹介して下さった事、心より感謝いたします。