お盆が来ると見せたくなる作品「送り火」

2018-08-10

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

お盆が来ると、見せたくなる作品。

2001年制作「送り火」縦162cm×横178cm
制作期間4ヵ月

制作期間4ヵ月というのは自分でも驚きで、この速さは今では無理です(笑)

 

大型タペストリーの2作目です。初めて町家が建ち並んでいるところを縫った作品です。
17年前、36歳でしたが、よくこれを創っておいたと思えます。宝ですね。

町家キルトの表現の基礎が、この段階で出来上がっています。

大文字の炎の表現は、ご覧になった方皆さんが、感動して下さいます。

フリーハンドで書いた、夜空のキルトラインがうまく表現できたと思います。

 

これを縫ったのが36歳で、作風が地味で技術に驚きがあった為に、作品と実際の私とのギャップが激しく、私を初めて見た方はあまりに若いのでよく驚かれました。今でもまだ驚かれます。
60~70代くらいの着物を着た年配の女性だとイメージされているようです(笑)

17年過ぎて、53歳の現在でも、まだ作品のイメージには追い付かないようです。

 

夏の作品はほとんど縫っていなくて、この「送り火」が唯一の夏作品です。
作品展も春や秋の開催が多いので、「送り火」を展示する機会も少ないように思います。昨年の美山展でも展示したかったのですが諦めました。

私の秘蔵っ子ですね(笑)

 

今日は六道珍皇寺に、ご先祖様をお迎えに行ってきました。

毎年の恒例行事です。

母の命日が8月5日で、7回忌法要も無事終えました。母が夏に亡くなったという事で、毎年8月は特に心が静まります。

迎え鐘も、人が少なくて並ばなくても突くことが出来ました。

このロープを引っ張って鐘を突くのですが、引くのは一人一回だけです。引っ張る力加減が、なかなか難しく、何年通ってもタイミングがつかめず、満足のいく音が出ません(笑)

 

五条坂の陶器市を見て帰りました。

 

皆様、よいお盆をお過ごしくださいね♪