町家を守り、町家に守られながらの創作活動

2019-08-30

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

雨が続いていますね。。

 

工房の坪庭に生えていた苔が、この夏、ダンゴムシの大量発生で枯れてきてました。
ダンゴムシを駆除して、苔を移植してなんとか元に戻りつつあります。

駆除と言っても、苔に薬剤を散布するわけにはいかないので、毎日毎日、一匹ずつ見つけては手作業で取って処分です(笑)

それに、厄介なゼニ苔も増えてきたので、それも掃除しました。
小さな坪庭ですが、その管理もなかなか大変です(≧▽≦)

 

 

町家というのは、創作活動に向いているなと、大きなタペストリー作品を制作しながらあらためて感じています。

 

工房玄関は土間になっています。

額装作品を展示している場所なんですが、着物を解く時、この土間ですることがあります。

埃や糸くずでとても部屋が散らかるので、この土間でやると天井も高く、糸くずも直接下に落として、まとめて箒で掃除が出来ます。
とても作業がしやすいのです。

 

 

6畳の奥座敷は京間ですので、標準サイズより広めになります。

来客の時はタペストリーを壁に展示します。

私のタペストリーの最大サイズは、だいたい縦220cm前後、横180cm前後と決めています。

この6畳部屋で作業が出来て、この部屋に展示出来るサイズかどうかです。

 

 

今回の作品は制作工程の中で、ピン打ちをする作業があったので、畳に広げて直接ピンを打つことが出来ました。

この6畳の部屋が無かったら、今回の作品制作は大変難しかったと思います。
教室の生徒さん達も、大きな作品を作られる時、しつけはこの部屋でやって頂きます。

 

私はこの家に守られている。。。と感じることがあります。
いろいろあった家ですが、この家があってこその町家キルトの誕生です。

町家に守られ、町家を守りながら、日々淡々と創作活動をしています。

どんな家(建物)にも、それを守ってきた人々の物語がある。
どんな人にも生まれ育った家族の物語がある。

それを表現していくのが、【町家キルト】です。