伏見の町からキルトで発信

2019-09-07

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

私は皮膚が弱くて、時々皮膚科に通っています。
今日も朝起きたら顔に赤い発疹が出ていたので、中書島にある皮膚科に 行ってきました。

 

帰りに久しぶりに伏見の町を散策しました。

十石船が通っていました。
私はまだ乗ったことがないので、一度乗ってみたいなと思っています。

大好きな月桂冠の酒蔵風景。

お天気で、空の雲がとても綺麗♪
この空を縫いたい!と思いました(≧▽≦)

 

伏見の酒蔵風景は、私の十八番。
今まで、いろんなタイプの酒蔵を縫っています。
季節によって、柳の葉の茂り方や、川べりに咲く花が違うので、どの季節を縫っても素敵です。

この風景をキルトにしたのがこちら↓

2002年に制作した「伏見の酒蔵」
もう17年も前になります。

この風景の作品は、タイプ違いで数点縫っています。
何人もの生徒さんに指導している人気の風景です。

生徒の皆さんは、「林先生に習っている間に、この伏見の風景は縫っておきたい!」とおっしゃいます。

伏見在住ではない生徒さんも、私が伏見の作家という事と、教室のカリキュラム作品に伏見の酒蔵が多い事から、皆さん伏見に愛着を持ってくださいます。

 

私もまた、デザイン一新して、この酒蔵風景を縫ってみたいな、と思っています。
17年経った今の技術なら、もっと深みのある作品に仕上げられるだろうな…と思います。

 

寺田屋は、町家キルトの習得作品として、上級生徒の皆さんに制作して頂いています。
町家キルトカリキュラム最後の修了作品に縫われる方が多いです。

 

寺田屋は、町家キルト教室で習う全ての技法を使いこなして出来る作品なので、この寺田屋が、私の指導なく製図が出来て自由に縫えたら、町家キルトを習得できた証となります。

 

この月桂冠大倉記念館は、私の町家キルト作品第1号のモチーフとなりました。

1998年制作「町家と蔵」
この作品を縫っていなかったら、今の私はありません。
大切な作品です。

 

私は酒蔵の剥げてきた板壁や、建物の下の石積みをみると、「この景色を縫いたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきます(≧▽≦)

多分、教室の中級以上の生徒さんなら、この「縫いたい!」という気持ちを共感して頂けると思います(≧▽≦)

見た景色を「縫いたい!」と思うようになった、と生徒さんがおっしゃると

「おめでとうございます!
貴方は 町家キルト脳 になりましたね!」

と言っています(笑)

町家キルト脳 になると、自分の身近な建物や出逢った風景を、「縫う」という目で見られるようになり、物を見る視点が変わります。

 

私を手芸家にしてくれた大切な町、伏見。
これからも京都の伏見から、沢山の作品を発信していきます!