写真家・紀成道さんの個展に行ってきました

2019-10-25

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

10年来の友達の写真家、紀成道さんの関西初個展に行ってきました。

製鉄所の技能継承を見つめ世代間ギャップを可視化した写真展


【MOTHER】
紀成道 写真展
10/24(木)〜30(水) 10:00〜18:00(最終日15:00まで)
日曜休館
中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F CANON GALLERY
入場無料

鉄は生きものであるという言葉通り、写真からは心臓の鼓動のようなものが感じられました。
製鉄所という、ある意味硬くて無機質なテーマの様に思いますが、写真からはそこで働く人々の息づかいや想いが伝わり、時代を超えて変わりゆく風景が優しく映し出されています。

紀さんならではの温かな視点が、写真から物語を感じることが出来ます。

10月30日(水)までです。是非、足をお運び頂き、紀さんの世界観をご覧ください。
写真集も出版、販売されていますので、是非手に取ってご覧くださいませ。

 

紀さんとは2008年始め頃、ある集まりで初めてお会いしました。
その時、そこに集まる人たちが、自分の夢を順番に語りました。

私の順番が回ってきて、私が「ある夢」を語ると、その突拍子もない夢に周りの皆は笑いました。

今から11年前と言えば、まだまだ手芸家とは名乗れないほどで、ホームページも持っていませんでした。
ブログやインスタなどのSNSで発信する手段もなく、世間に広く知られることもなく、なんの人脈もなく、作品数も少なかった頃です。

皆が、その「ある夢」を聞いて笑うのも無理はなかったのです。
ただ、決して私の事を馬鹿にして笑ったのではない事は、理解していましたけれど。。。

 

皆が笑う中、紀さんは笑うことなく、紀さんの順番が回った時、私の夢とよく似た「ある夢」を語られ驚きました。

私は、自分の「ある夢」を語ったことを後悔し、その場にいることが恥ずかしく思っていたので、紀さんの夢を聞いて心が救われました。

 

その時の様子は、今でもしっかりと目に焼き付いていて、時々懐かしく思い出します。
それ以来、紀さんのご活躍は私の励みとなりました。

紀さんも私の活躍を応援して下さり、ご家族で東京に引っ越された後も、東京でキルトを展示した時は駆けつけてくださいました。

 

紀さんもこの10年で、素晴らしいドキュメンタリー写真を撮り続けられて、大きな賞を取られたり、写真集も次々と出版されとてもご活躍されています。
私は紀さんのご活躍を、我がことのように嬉しく思います。

 

そして紀さんの「あの夢」は、確実に近づいていると感じます。

 

そして紀さんも昨日久しぶりにお会いし「サヨコさんの夢、近づいていますね!」とおっしゃって下さいました。

 

お話をする中で、お互いアーティストが抱える悩みみたいなものは、共通するものがあります。
でも、好きな事が仕事になっている幸せ、素晴らしい縁に恵まれている事に感謝して、夢に向かってお互い鋭意撮影(制作)しようと励まし合いました。

素晴らしい友達から、また元気をもらいました!