私は全てオリジナルを創る事をポリシーとしていますが、今までで一度だけ他の方のデザインを縫った事があります。
2006年、原田泰治さんの絵をキルトにするコンテストに応募しました、
こちらが原田さんの絵、「夏の昼下がり」
こちらが私がキルトにした作品
瓦屋根も絵と同じ枚数に揃え、他の全てのパターンも町家キルトの技法で1枚1枚パズルのように縫い合わせています。
子供達と葉っぱやツルはアップリケ、細い草は刺繍しました。
残念ながら、コンテストでは選外でしたが、この作品を縫った事で、どんな絵でも町家キルトの技法で縫う事が出来ると確信しました。それまで平面ばかりのデザインでしたが、奥行きも表現出来ると気付きました。
この後、稲荷の千本鳥居や清水寺やタージマハルなどの奥行きを出した風景キルトを縫うようになっていきました。
この作品は、私のデザインではないので、わたしの作品の数には入れませんし、個展で見せる事は今後はありませんが、私の作風が大きく変わるきっかけになった大事な作品です。