京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越し頂きありがとうございます。
完成したタペストリーの裏に、棒通しを縫い付けました。
通常は、棒が通るように1枚の筒状の布を縫い付けるのですが、この棒通しの付け方は、独特です。
私の作品は、使用する布数が多く、とても重くなります。
そして、横幅も長いために、棒一本だけだと重さで棒がたわみます。
途中で棒をワイヤーで吊ったり、ピンでも留められるようにこの付け方を考えました。
作品制作中は、部分毎の卓上での作業で、大きくなっても床に置いて見下ろして確認するだけです。
完成して棒通しをつけて、壁に掛けて初めて真正面から見る事になります。
「おぉ〜!こんにちは!」
1年前、頭の中にイメージしていた通りの作品とご対面♪
見下ろして見るのと、真正面に向かって見るのとでは、全然迫力が違います。
まだ作品全容をお見せ出来なくて、申し訳ありません。
写真は作品の右下の一部分です。
町家キルトの20年をまとめた作品で、タイトルは
「町家キルトの華」(仮題)
町家キルト作品が全員集合しています♪
縦208cm×横190cm
使用布数 約280種類
縫い合わせたパーツ 約5000
制作期間は1年で、前作の「美山かやぶき物語」とほぼ同じくらいかかりました。
美山作品は、配色が大変難しく、縫い合わせも複雑でしたが、この度の新作は、またタイプの違う難しさでした。
どう違うかを、なかなか言葉で説明出来ないのですが(笑)
縫い合わせた布の数は、過去最高です。
見所は、アップリケをした布の不思議な重なりです。今までやらなかった技法で、まとめてあります。
完成した作品を、母の遺影が掛けてある壁に並べて掛けました。
母の写真と作品を見ながら、この20年を想いました。
とても幸せな気持ちになりました。
亡き母も、作品を眺めて喜んでくれていると思います。
「さよ、よう出来たなぁ!
上手いこと作ったなぁ。
よう頑張ったなぁ。」
母の声を感じます。
11月の個展ですが、会場のぎゃらりぃ西利は、三密になるのは確実だし、開催できるかどうか、今は分かりません。
でも、私はあまり不安や心配をしていません。
他人が絶対真似の出来ない作品を縫い上げた事。創作活動をしながら教室も20年継続したと言う実績。
それがあるから、心が充実しています。
後は