京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。
秋の個展用の作品を全て作り終えて、ひと段落しているところです。
今日は、額縁のヤマモトへ作品を持っていきました。
ヤマモトさんには、私の額装作品第1号から、そしてその後の生徒作品も含めて、もう20年以上お世話になっています。
いつも本当に丁寧な仕事をしていただき感謝です。
担当のスタッフ(職人)Sさんは「さくらであい館へ行ってきましたよ」とおっしゃってくださり、忙しい中、わざわざ出かけてくださり嬉しい限りです♪
額装が出来上がるのが楽しみです。
額装が出来たら、次は Studio MacCa で写真を撮っていただく予定です。
そしてその写真を使って、grid Graphic のデザイナーさんにDM制作をお願いしています。
いろんなプロの方に関わっていただくようになり、私の作品がより輝くようになってきました。
昨年4月から、20周年記念タペストリーの制作を始め、約1年がかりで完成。
タイトルは【町家キルトの華2020】にしました。
「町家キルトの華2020」は、20年間の町家キルト全ての要素が入っている町家キルト完結編です。
この作品1枚だけを展示したとき、はじめて見た人でも「町家キルト」(林サヨコ)の作風がわかる内容にしました。
その後背割りの秋、続いて冬を制作しました。
背割桜の四季4作を縫いたいという希望が達成しました。
この4作を仕上げたことにより、「樹木キルト」の表現の醍醐味を見せることが出来ます。
昨年4月からほとんど毎日休まず縫い続ける制作年が終了しました。
私は2~3年に一度の割合で個展を開催し、そのたびに新作タペストリーを制作してきました。
20年、ずっと制作→発表、制作→発表…..を繰り返してきました。
創作活動20年で、大小合わせて約20枚のタペストリーを制作しました。
額装作品は大小合わせて約50点ほどになるかと思います。
この20年は、作品制作に駆け抜けたような20年でした。
そしてそれら何十点の、私の子供のような作品達が、私の財産となり、今後の人生の中で活躍を始めてくれるでしょう。
35歳から55歳の20年間の創作と、今後の20年間は絶対同じようにはいきません。
体力、視力、集中力、周りの環境などを考えると制作枚数もずっと少なくなるはずです。
初期のタペストリーは3ヶ月から半年で制作しましたが、今は同じ内容でも1年かかります。
制作できるタペストリーは、残りの人生の中であと数枚でしょう。
今までは夢中で、そんなことを考えてもいませんでしたが、今後の事も考える年齢になってきました。
町家キルトの指導は、後10年。
65歳で教室は閉めようと思っています。
今後の10年が大切です。
10年もアッという間でしょうね。