京都の手芸家、サヨコのブログにお越しいただきありがとうございます。
個展を開催するのは、作品をご覧いただくというのが目的ですが、懐かしい人との再会や、新しい人との出逢いというのも大きな楽しみの一つです。
DMに住所シールを貼りながら、懐かしい方々の顔を思い出して
「また来てくださるかな?」
「お元気かな?」
と思っています。
手芸家という職業でHPを持ち、ブログやインスタグラムを頻繁に更新しているので、私の近況は皆さんご存じで、
「ブログをいつも読んでいて、先生を身近に感じています!」
とおっしゃっていただきますが、一般の方々の近況は私には知ることが出来ません。
今回も沢山の方との素敵な出逢いがありました。
そして懐かしいお顔との再会がありました。
町家キルト教室を卒業された生徒さん達も沢山お越しくださり、懐かしい思い出話をしました。
その中で亡くなられたという寂しいお知らせも数人伺いました。。
20年も教室をしていたら仕方のない事ですが、一緒に過ごした教室での思い出は宝物です。
「〇〇さんもきっとこの会場に来ているよね!」と話をしながら、懐かしい生徒さんのお顔を思い出して涙が溢れそうになりました。
常連のお客様の中にも「最近お見えにならないなぁ。。」と思う方が多くいらっしゃいます。
その中のお一人で初期のころから個展にお越しで、私に手作りのピンクッションをプレゼントしてくださった優しい方がおられました。
その方といつも一緒にお越しの方から、「Sさん闘病の末、昨年亡くなられたんです」と教えてくださいました。
創作初期の頃、自宅で開催した作品展に来てくださり、ピンクッションを下さった時の記憶が蘇りました。
いまでもそのピンクッションは大切にしています。
私が町家キルトを始めたのは35歳の時。
当時からパッチワーク愛好者の年齢層は高かったので、生徒さんもお客様も私より年上の方ばかりでした。
35歳の時にすでに、ひと回りから親子ほどの差がある生徒さんやお客様でしたから、悲しいお別れがいつか必ず来ることは覚悟はしていました。
画廊を借りられなくて、自宅で作品展をやっていた頃、Sさんのような方々が優しく応援してくださったお陰で、今の私があるのです。
カリキュラムが決まっていない頃から、教室に入会してくださった初期の生徒さんのお陰で、今の教室があるのです。
そんな思いを込めて縫った「町家キルトの華」
亡くなられた方々は、9つの円に入った作品をすべて知ってくださっているはず。
私の町家キルトに華を咲かせてくれた人たち。
私と出逢ってくださってありがとう
私に創作の力をくれてありがとう
私の作品達を愛してくれてありがとう
いつか私がそちらに行った時「先生、がんばりましたね」とみんなで褒めて迎えてくださいね。
また会いましょうね!