作品「赤レンガの洋館」を連れて聖母女学院本館へ行きました

2021-05-27

京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

5月26日、府議会議員のわたなべ邦子先生がご紹介下さり、聖母女学院の赤野理事長様とお会いしてきました。

聖母女学院は、工房から目と鼻の先、同じ町内ですが、私は公立の学校に通っていましたから、聖母女学院本館の中に入る機会はありませんでした。

 

作品は2001年に制作し、すでに20年経っています。
20年の月日が経ち、いろんな方々との出逢いの数珠つなぎで、今回聖母の本館に入ることが出来ました。

お部屋には、ちょうど作品と同じ本館の絵が飾られていました!

 

 

聖母女学院本館は、1908年(明治41年)に陸軍第16師団司令部庁舎として建設され、戦後聖母女学院が国から払い下げを受けたのです。

 

町家キルト工房がある伏見深草は、この師団司令部庁舎を中心として軍隊の町として栄えていました。
第1軍道、第2軍道、第3軍道と名付けられた道や、各地に石碑もあり、軍人湯という名のお風呂屋さんも現在残っています。

 

 

理事長さんから、本館内部をご案内頂いて、貴重なお話を伺いました。


玄関の受付窓口は、馬上から書類の拝受が出来るように高くなっていて、馬がそのまま転回出来るようにとても広くなっています。

 


床についている穴のような傷は、軍人さんがサーベルをコツコツと当てた跡だそうです。

 


部屋のマントルピース(暖炉)の造形は、各部屋全て異なっています。

 


木製の手すりも細やかな装飾が施されていました。

 


歴代理事長のお写真。

 


聖母女学院創立当初からの、様々な資料も拝見しました。

 

戦時中は祖父や大伯父が師団司令部に居たので、「ここにおじいちゃんや大伯父が居たんだなぁ」と、思いながら内部を巡らせていただき、軍隊の町として栄えた我が町深草の歴史を再確認しました。

 

 


赤野理事長様と作品についていろいろとお話させて頂きました。
私の活動にとても共感してくださり嬉しかったです。

 

 


わたなべ邦子先生、近くて遠かった聖母女学院とのご縁を繋いで頂き、本当にありがとうございます!