精進すること、天職に感謝すること

2021-06-23

京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

最近はブログ更新するネタもないほど(笑)、日々制作に励んでいます。
暫くは外部活動の予定を入れずに縫う事に集中しようと思っています。

作品広報の活動が入ると、どうしても工房に居る時間が少なくなり、落ち着いて制作出来ません。
私は、全く社交的ではないので(他人からはそうは見えないと言われますが)、一人での制作が心落ち着きます。

 

夏に向かう今、私は春爛漫の世界を縫っています。


背割堤のこの風景です。

 

桜の基本部分のアップリケが終わり、土手と空の布を決めました。
この作品も最終的に全面に刺繍を施します。

 

 

この樹木(桜)シリーズは、アップリケ技法が中心です。
町家キルトのように、布と布との縫い合わせが無い手法です。

この樹木キルトの技法は、画像ではアップしていない大変な裏技があるのですが、毎日毎日コツコツやっています♪
友達が「サヨコさんのキルトは、パッチワークキルトとかアップリケキルトという分類が出来ないね」と言ってくれました。

自分でもどういう分類なのか説明できなくなってきました。
【手芸】としか言いようがないです(笑)

今は、土手の緑を作っています。
まだまだ先は長いですが、精進あるのみです。

 

最近、作業中、ラジオ代わりによく聞いているYOUTUBEチャンネルで【精進】の意味を知りました。
精進とは、仏教の言葉で「決めた目標に対して楽しんで充実感を感じて行い続けていける努力」を意味するそうです。

 

私の縫いの日々は、ずっと精進だったんだと嬉しくなりました。

 

他人がぞっとするほどの作業(努力)が、なんの苦労も感じず、肩もこらず、腱鞘炎にもならず、何十年も飽きることなく楽しく続けてこられています。
そんなことをある方にお話したら、「それこそが天職!!神様から与えられたミッションですね!」と言われました。

 

私は朝目覚めたら「今日も縫える!」と嬉しくなります。
そして夜寝るときは、その日に縫ったものを眺めて「今日もここまで縫えた!」と感謝の気持ちで眠りにつきます。

 

ここまで好きな人は、世の中を探してもそうは居ないのではないかと自負しています(笑)

 

新作も精進を重ね、天職と他人からも認めて頂ける手芸家の道を楽しく進んでいきたいと思います。

前作の宇治川風景も額装が出来上がってきました。
桜作品と共に、いつか発表出来る日を楽しみにしております。