京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。
ここ最近は、作品制作はお休みして、町家キルト教室の教科書の役割をする工程プリントの手直しをしていました。
昨年春のコロナ緊急事態宣言の時に工程プリントを作り、毎回の教室で配るという指導法に変えました。
その後の指導の中で、説明順番調整や注意書きなどが必要な個所も見つかり、その都度少しづつ手直ししています。
工程プリントは中級修了までの作品7点すべての工程分を用意してあります。
コロナ前は、それぞれの生徒さんの進み具合に合わせて、私の指導ノートの内容を、毎回ホワイトボードに手書きして、ノートを取って頂いてました。
1回の教室で全員に違うカリキュラムを指導するときなどはとても大変でしたし、生徒さんによってノートの内容が微妙に違ったりしていました。
工程プリントを作ったことによって、私が直接ホワイトボードに書く手間も省かれました。
何より全ての生徒さんが同じプリントを持ち、工程指導が統一されたというのが大きいです。
町家キルトの主要なオリジナルパターン7点を全て完成し、町家キルトの基礎技術を修了するのは中級まで。
個人差はありますが、7点完成まで工程プリント通りに、一回もお休みせずに進んだ場合は、81回
中級修了までは、『81回・約3年5ヶ月』
その後の上級まで進んで、卒業するのが入会時から5~6年。
カリキュラム進行通りの方と、ゆっくり進む方では、1年の差が出てきます。
今までの生徒さんの入会から修了までの期間を見返して整理してみたら大体そのくらいでした。
そして研究会に進まれて現在在籍している方は入会時から11年~15年の方々です。
※長い時間がかかりますが、自分が作りたかった(欲しかった)作品が完成出来て満足できた時点で、いつでも退会出来るようになっています。「辞めたかったらいつでも遠慮なく♪」と言ってます(笑)
教室の指導方法も、20年間にいろんな生徒様の問題やご意見や気づきを頂きながら、よりよい内容に変えてきました。
誰もやったことも習ったことも教えたこともない「町家キルト」というものを教え始めて、手探りで「町家キルト教室」を運営してきました。
創作活動開始と教室開講が2000年という同時期スタートでした。
昨年は私の創作活動20周年展。
教室は開講21年目教室展です。
今年の5月で22年目に入り、入会から卒業そして研究会に進んだ人がどのくらいのペースで上達していくかの全貌が見えました。
「町家キルト教室」の入会から技術習得までの全貌は、11月の教室展でご覧くださいね♪
このように「町家キルト教室」の全貌が見えた時点で、工程をプリントに纏められたことが大きな収穫です。
これらの纏めと振り返りがゆっくり出来たのもコロナのおかげだなぁ。。。と思います。
コロナは大変な問題でしたが、ずっと駆け抜けてきた創作活動や教室のことについて、ゆっくり考えて大きな気づきがあったり、軌道修正が出来ました。
「林先生は、後継者を作らないのですか?」という質問をよく受けます。
私は生徒さんに作品制作の指導はしていますが、後継者を養成する為の指導はしていません。
生徒さんは、今までひとまわり以上年上の方ばかりでしたから、後継者養成など、全く考えていませんでした。
たとえ若い人が現れても、難易度からいくと後継者というのは無理かな。。。と思います。
町家キルトは私一代限りかな(笑)
私は60〜65歳までに教室の入会募集は終わりにする予定です。
私は今年56歳です。
教室は70歳で閉めます(現時点での予定ですけれど。。。)
70歳からは自由に創作だけの人生にしようと思っています。
資料を手直ししながら、今までの人生や今後の人生計画などを考えていると、なんだか楽しいです(#^.^#)♪