京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。

今週から教室が始まりました。
新しい生徒さんも加わり、また今年も沢山の町家キルト作品が出来上がっていくのが楽しみです。

毎回材料キットを作るとき、制作される生徒さんのお顔を思い浮かべながら材料を揃えています。

新しい生徒さんが入会されると、初回は自己紹介をして頂きます。
そして先輩生徒さんからは、新しい生徒さんに、作品を制作していく上でのアドバイスをして頂くようにしています。

殆どの生徒さん達は、教室入会前には新しいことを始めるワクワクした気持ちと同時に

「私に出来るかな?難しいかな?」という不安な気持ちで教室に来られます。

私が「大丈夫!出来ますよ!」と言うより、同じことを思って入会された先輩さんからアドバイスをもらう方が説得力があります。
私は先輩生徒さん達に、「自分が初回教室に来た時の気持ちを思い出して、当時の自分に言うつもりで新人さんにアドバイスしてあげて」と言います。

先輩生徒さんそれぞれが、自分の経験から的確なアドバイスをお話してくださいました。
新人生徒さんにとって、数か月から数年後の課題を進む先輩さんの存在は、目標と励みになる事でしょう。

次々と作品が完成していくと、先輩生徒さん達も初心を忘れていきます。
時々、「昔の作品を見ると、昔の方が丁寧に縫っていた。。。」と言われる事があります。

初級の頃は、毎回私のチェックが入ります。
細かなコツやポイントをゆっくり指導していきますが、家での作業が増えるとだんだん気持ちが緩んで雑になっていく事もあるのだと思います。

新しい生徒さんが入会されると、先輩生徒さんも初心に戻られます。
私が新人さんに説明しているのを聞きながら、先輩さんも復習できるのでとても良いことだと思います。

また先日の嬉しかった出来事♪

昨年卒業された生徒さんお二人が、工房にお越しくださいました。
教室展の後に作品を額装に出され、ちょうどクリスマスの頃に完成した額装作品がそれぞれのお家に額縁店から直接配達されました。
それがあまりにも想像以上に素晴らしい出来上がりだと、お二人とも大変喜んで下さいました。
メールで充分お礼を伝えてくださっていたのですが、「先生の顔を見て、直接お礼を言わないと気がすまない。。」と、わざわざお礼を伝えにお越しくださいました。

生徒さんのご家族の皆様も驚き、喜んで頂いているとのこと。
それぞれのお家の玄関に作品を飾っていると嬉しい報告をお聞かせ下さり、そのお気遣いが本当に嬉しかったです。

人に喜んで頂ける仕事が出来て、本当に幸せです。
ありがとうございます。

今年も、教室の生徒の皆様が満足のいく作品を作れるように、心して指導させて頂きます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。