私には染色作家の友達が二人います。
一人は自然染(じねんぞめ)作家の竹枝恵子さん。
もう一人はろうけつ染め作家の堂本知佐さん http://domoto-chisa.com/
お二人とも町家キルトを始めてから縁あって知り逢いました。
今回インドの作品を創るにあたり、お二人には初めて染色協力して頂きました!
タージマハルは、白の総大理石で微妙な白の色変化。集めた白だけでは微妙な色変化が全く表現出来ません。ガンジスのガートに建っている古い石の寺院、これもベージュやピンクの微妙な色変化。
スケールの大きなこれら二つの建物は持っている布だけでは思ったような色表現が出来ません。
こういう時、絵を描くように色を混ぜ必要な色が作れたらどれだけ楽か・・と考えてしまいます。
布が集まらないと無理と制作ストップし悩んでいた昨年9月、竹枝さんがいてくれることに気がつき、欲しい色を染めてもらえないか相談したら快諾!!
私のイメージ通りに、いろんな色のグラデーション布を染めてくれることになりました。そしてとても恐れ多いことに、竹枝さんの師匠さんが染めを担当して下さいました。
当時私は創作意欲が全くストップして、壁にぶち当たっていました。
作品を創る意欲が無くなってしまった事にもまたショックを受けていて、精神的に参っていて、救いを求めていた頃でした。
竹枝さんの師匠さんが相談にのって下さり、創作の悩みなどゆっくりと話を聞いて下さり、布を染めて下さることになったのです。
数か月かけて制作していたものを全て捨て、染めてもらった布を使い、一から縫いなおしました。
お蔭さまでタージマハルは無事完成しました!
そして現在制作中のガンジスにも困ったことが一つ出てきました。
それを解決するアイデアを思い付き、堂本さんが助けてくれることを思い出しました!
相談したら快諾!!このアイデアはとても楽しいものですが、完成するまで楽しみにしていて下さいね♪
竹枝さんも堂本さんもクリエーター、私が何を希望しているのか、何を悩んでいるのかすぐに理解して最善のアドバイスをしてくれて私が思っていた通りの布を短期間で用意して下さいました。
縫う技術があっても、布がないとどうすることもできない私の仕事。
作品の幅を広げていくとどうしても集めた布だけでは無理になってきました。
今までは染色という事は全く考えていませんでした。
しかし、今後は染色という方法も取り入れていかなくてはならないと思います。そんな時、必要な布を用意してくれるプロがそばにいて下さること本当に心強くて感謝しています。
協力して頂いた皆さんに喜んでもらえる良い作品を創ります!
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