積み重ねの大切さ

2016-03-19

「町家キルト」というのは、日本の民家や建築物をパッチワークキルトで表現するという、林サヨコ考案の創作キルトです。
※ 創作を始めるいきさつは、ブログカテゴリから 町家キルト物語 をご覧下さい。京都の町家を縫ったことがきっかけで、かやぶき屋根、煉瓦の洋館、神社仏閣、海外の建物、自然の風景へとモチーフは広がりました。
建築物や自然をモチーフとする「町家キルト」は、生活の中でいくらでもテーマを見つける事ができるのです。
モチーフが決まると、写真を撮り、縫いやすい角度、縫って面白い角度を探します。
そこから、デザイン製図に進みます。
建築物や風景の中から三角や四角、円などの形を探し、縫い合わせる事が出来る製図を書いていきます。
写真はこれから縫おうとしている、額絵キルトです。c0352397_13242841.jpegデザイン画を何枚も描いては消し、描いては消して、バランスの良い構図を見つけます。
この家はすでに解体されて、今は存在しません。解体前に写真を撮っていました。解体を残念に思う地元住民の方の想いを汲んで、キルトで再現することにしました。私が町家キルトを始めた時、お手本になるものは何もありませんでした。
自分が縫った第1作が、2作目のお手本。1作、2作が第3作品めのお手本。
前作よりも良いもの縫う。前作の問題点を次作でクリアする。
そんな感じで、毎回毎回研究を積み重ねて現在に至ります。タペストリーと額絵キルト含め、現在までに約60点を縫ってきました。人生で作品数100点を目指しています。ずっと勉強、ずっと研究。私が縫い上げるものは、毎回が最高の作品という気持ち。

なんでも積み重ねが大切。一つの事に向かってコツコツ、コツコツ。
それが私のやり方。