作業をスムーズにする心がけ

2017-01-15

町家キルトは、とても沢山の型紙や布が必要です。だから油断していると作業中の机の上がとても散らかって混乱するのです。
「あら? 型紙が無い! 布が無い無い! !」と、教室中には、よく生徒さんは探し物をされます。
私の作品制作では、生徒さんの数十倍の型紙や布を使用しますが、探し物をすることは、まずありません。そのコツは、整理整頓しかありません。作業を始める前には、使う道具をキチンとセットします。c0352397_10112456.jpg
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布はそれぞれ小さな籠にいれます。制作途中の古布着物はハンカチサイズにカットして、作業に必要な布だけを出します。
雑貨屋さんへ行けば、いろいろな籠が売っていますよ♪c0352397_10331772.jpg

ハサミ類や糸、型紙などは、かならずトレーに乗せます。c0352397_11144956.jpg

c0352397_10334902.jpg教室で使っている、糸クズ籠。これ、教室開講から17年も使ってますが、とても丈夫です!手元に糸くず入れを置くことは必須。
それぞれの道具を、机に直に置かず、その道具を決まったトレー上に置くようにする。例えば、急に作業台を片付けなければならない時、それぞれの道具をそれぞれの入れ物に入れ、それら細々した入れ物をまとめて入れられる、大きめの籠にサッと片づけられる状態にしておきます。
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この収納ケース、折りたためてとても便利です。いつも近くに置いて、机周りの道具を入れています。教室では、生徒さんの持ち物入れにしています。
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布の色分けに使ったりもしています。
そして、使い終わった布は、すぐに元あった引き出しにかたずける。
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使い終わった型紙は捨て、作業のキリがついたら、周囲の糸クズや布キレを綺麗に掃除する。制作中、それを繰り返すと、だんだん作品が出来上がるにつれて片づき始め、周りから物が少なくなり、スッキリしていきます。
この記事を読んで、「こんなに几帳面にするなんて、ホントに大変!」と思われるかと思いますが、洋服が糸クズまみれになり、物が無い!無い!と、探し回る事と比べたら、とても気持ちよく縫えるのです。数百の布に、千を超す型紙を使う私の創作作業は、こういう具合に整理整頓しないと、作業部屋も頭も混乱してしまうのです。
私はこれを習慣にするようにしていると、日常生活でも必要か不必要かという見極めができるようになりました。町家キルトを始めて、整理整頓が身につくようになりました。

「こんな作品、どうして縫っているの!?」と、よく質問を受けます。技術や根気は当然必要ですが、周りの環境を整えるという事が、まず大切ではないかと思います。