手芸家としての20周年を迎えます

2018-01-11

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

町家キルトの第1号「町家と蔵」を縫い始めたのが1998年なので、創作活動は今年で20周年です。


この「町家と蔵」を制作し、ちょうど教室を開講した2000年に、北九州市にある私設美術館「筑前染と織の美術館」主催のキルト展に応募し、作曲家の故 團伊玖磨先生から「パイプのけむり 團伊玖磨賞」を頂いたことで手芸家としての人生が動き始めたのでした。


筑前染と織美術館の館長さんとご親戚だった團伊玖磨先生が審査員に入っておられた、珍しいキルト公募展でした。『パイプのけむり』とは、團先生が1964年から2000年まで「朝日グラフ」に連載されていたエッセイのタイトルです。その名を冠した「パイプのけむり團伊玖磨賞」という部門で、私はキルト作品で生まれて初めての賞を頂いたのでした。
2000年7月の授賞式の日の事を、当時のパイプのけむりに書いて下さいました。私が先生から賞を直接頂いた翌年に先生は亡くなられました、。

パッチワークキルトの公募展では、私にとってこの「パイプのけむり團伊玖磨賞」が、最初で最後の賞となりました。

 

今週から2018年の教室が始まりました。2000年5月から開講した町家キルト教室も、もう18年になり2000年のオリンピック年には20周年を迎えます。創作活動も教室も20年を迎える時期となり、手芸家としても指導者としても転換期を迎えているなぁと感じています。

町家キルト教室も開講以来、多くの生徒さんにご入会いただき、試行錯誤で指導を重ねるうちに、入門から上級創作までの指導法が全て完成出来ました。

現在は基礎・応用・創作・自由と4段階のカリキュラムに分かれています。この4段階で、全くの縫物素人の方(並縫いや玉結びも分からない方)が、自分で見た建物や風景を自分でデザインして製図して縫えるようになっていかれます。

昨日は基礎コースの方が多いクラスで、お正月休みに小さな額作品「幸せの実のなる木」や「蔵と柳」を仕上げてこられました。次はいよいよ楽しみにされていた基礎コース最終作品の「酒蔵と菜の花」です。
2時間で製図を完成されました。「製図書けるかな ? と心配だったけど、書けました ! 」と皆様満足なお顔♪
喜んで頂けて私も良かったです。

 

 

 

 

昨日は、美山かやぶき美術館で初めて私の作品をご覧くださった方が教室に入会されました。「林先生の作品を見て、衝撃を覚えました。これからの私の人生に町家キルトがあることが嬉しいです。」とおっしゃって下さいました。

私の作品をご覧頂いて、感動して下さること、私の縫いへの想いや活動を理解して下さること、そういう方々が増えて下さることが本当に嬉しいです。20年いろいろあって長かったけど、頑張って続けて来て良かったと思います。

 

 

ホームページのお問い合わせも、教室に関していくつか頂いております。
縫いの時間を確保し、手芸家としての創作活動を優先するために、教室週は月のうち2週間だけと決めております。

現在町家キルト教室は、京都伏見の工房教室のみで、小規模ですがこれからも『京都伏見の手芸教室』としてのこだわりをもってやっていこうと思っています。
各クラスの定員が一杯になった時点で募集締め切りとなりますので、何卒ご了承ください。

2月21日から始まる西利個展で、教室生徒の新規募集をさせて頂きます。

 

教室にご興味のある方は、西利にお越し頂き、是非一度、Sayoko Quilt 作品をご覧くださいませ。