手芸の技法を閉じ込める、林サヨコのミニアチュールキルト

2018-01-20

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

先日縫った試作品のミニアチュールキルトの本番を縫い始めています。しばらく縫っていなかったので、手がなまっていて、試作品を縫ったのでよい準備運動になりました。

この2日間で、ミニアチュールキルトのデザインを8点完成して製図も書きました。小さいからすぐです。今日は格子の紐も縫いました。出来上がり幅3mm弱という細さ。手が慣れてくると手早く縫い上げることが出来ます。

格子の紐を縫っている動画をアップしています。こちらの動画集をご覧ください。両手10本の指を使いこなして、まつっていきます。

細い格子を縫うのが、私の手芸の技の一つで、出来上がり幅2mm位までは縫えますが、余り細すぎても美しくはありません。生徒さんも基礎コースが過ぎたら4mm弱は簡単に縫えるようになります。3~4mmが一番綺麗な格子戸が縫える幅だと思います。

写真では分かりにくいのですが、黄色く見えているのが奥の布で、赤みの茶色が手前の格子です。
大型のタペストリーの場合はそれほど気にならないのですが、小さな四角に囲まれるミニアチュール額は、縫いの歪みが凄く解ってしまいます。1mmでも歪むとすぐに気になってしまいます。
作品自体は早く仕上がりますが、1mmの歪みなく縫い上げることが、高度な腕の見せ所だと感じています。

 

2月の西利展ではミニアチュールキルトで、格子3種類、北山杉、京都の山、命の木、ポストカードサイズに収まる極小町家、幸せの青い蝶などを縫ってみようと思います。私の手芸家としての技法を10cm以下の縮小版で魅せていく【林サヨコのミニアチュールキルト】という部門で今後表現していく予定です。

私が幸せの青い蝶と呼んでいるアオスジアゲハは、とても思い出のある蝶々で、この蝶のデザインは椿と共に私のトレードマークにしたいので、縫ってみていろいろデザインを完成させていきたいと思っています。アオスジアゲハの事はまたブログに書きたいと思います。

ミニアチュール作品は、いつか出版したいと思っている「町家キルト物語」の挿絵にしたいのです。ミニアチュール作品のデザインを考えているとその夢は膨らみます♪

ミニアチュールとは