無になる時

2013-11-21

今回の作品は、まず建物を先に建て、ひと段落ついてから、その出来上がりを見て空と土手を考えるという段取り。
建物部分は最終仕上げに付ける細かなパーツを残し、全て完成し繋がりました。
建物だけで横幅約2.6メートル程。
私の作品への拘りは、作品がいくら大きくなっても、手をかける内容の緻密さは変わらない、大雑把には決してならない、という事。
今は空の布の染め上がりを待つ間、空と土手をどういう手法にするか考え中です。
頭にあるイメージを、「縫い」を前提にしたものに変えていく作業です。
じっと座って無言で一点を見つめ、時間は過ぎて行きます。