創作活動と教室風景。アーティストと指導者の使い分け。

2018-06-09

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

私は創作活動と教室を主宰していますが、これら二つは完全に分けて考えています。アーティスト(作家)としてのこだわりを書いたブログは→こちら

 

違いを分かり易く言うと

●作家としては、自分の内面を表現し、常に最高の技術を追い求める。生徒さんに縫製を手伝わせることは一切しない。
●教室での指導者としては、初心者に分かり易く、縫い直し(失敗をさせない)のないように作品を制作して頂く。縫い物の楽しさを伝え、生徒さんに楽しんで頂く空間を提供することが目的。町家キルト教室は講師養成はしていません。

 

 

今、制作中の作品は、背割堤の新緑風景。複雑な縫いです。このタイプの作品は教室では指導していません。「手芸家、風景キルトアーティスト、林サヨコ」としての作品です。

創作活動を主としているので、作家としての制作の時間確保と、個展などが決まった時に自由に動ける日程確保の為、指導者(先生)としての立場の教室は、月のうち2週間だけと初期の頃から決めています。少人数で、私が直接指導するというやり方は、今後も変わることはないと思います。

 

私は、将来の目標と計画があるので、指導者としての期間を、自分なりに決めています。その時期が来るまでは、町家キルトを楽しんで制作して下さる生徒さんに、精一杯指導させて頂こうと思っています。

 

 

さて、今月の町家キルト教室

 

生徒さんのほとんどが、私の個展や教室展で作品をご覧下さり、町家キルトに魅力を感じて頂き入会して下さっています。生徒さんの声 というページがありますのでご覧くださいね。

入会から、順番に作品を制作され、一つ一つスキルアップしていかれ、作品を完成されたときの満足そうな笑顔を見ると、教室をして良かったと思えます。

生徒さんの年齢は40代~70代。60代が一番多く、お仕事や子育てが全て終わられ自分の趣味に時間を掛けられる年齢層です。普通のアメリカンパッチワークを長年し尽くした人も多く入会されています。

先日の教室では、完成された基礎コース最終作品「酒蔵と菜の花」の額装お披露目でした。額縁は老舗額縁店の ガクブチのヤマモト でお願いしています。初心者の作品でも、額縁に包まれると、とても晴れやかにグレードアップします。

菜の花が綺麗に咲いていますね!

 

入会されたときは、この基礎コースの最終作品である「酒蔵と菜の花」を目標とされる方が多く、皆さん最初に「この菜の花の作品が作りたい! でも絶対無理~!!」とおっしゃいます。でもカリキュラムに沿って1点づつ制作し、技法を身に着けて、この作品が完成した時には「あれ?? 出来た!!」という感じになります。

私は幼い頃から針を持ってきましたから、縫い方のコツというものを分かっております。「縫ってみたい!」という気持ちのある方には、全くの縫い物初心者の方にでも、縫わせる自信があります。

 

額装された作品を見て、満足そうなお顔♪
「早く帰って家族に自慢します!!どこに飾ろうかな~♪」とおっしゃっていました。

基礎コースの4作品を修了されて、次はいよいよ応用コース。大作の「松の木のある家」制作スタートです。頑張ってくださいね~!!

 

時々、教室見学をしたいというお問い合わせがあります。見学や体験教室を行っていませんので、写真で撮って、教室のようすのページにアップして、ご紹介しようと思いながら、毎回あっという間に教室時間が過ぎて、撮り忘れています。上の生徒さんの写真もバタバタと撮りましたから、撮り方が雑ですね(笑)

 

最近のTV放送で、なんとなく工房や教室の内部が、分かって頂いているとは思いますが、教室指導中の雰囲気や生徒さんの制作風景など、教室のようすのページに写真をアップして、内容充実していくようにしますね。

生徒さんの紹介や完成作品、みんなで撮った写真もアップしていきたいと思います。

 

一人工房にこもって、黙々とストイックに制作に励む作家としての顔。生徒さん達とワイワイと冗談を言いながら教室で過ごす指導者としての顔。この二つの使い分けが、なかなか楽しい日々です。

 

教室について の質問は、お問合せ からお願い致します。