京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。
町家キルトは、沢山の布や型紙を使うので、油断していると作業台がとても乱雑になります。
教室の生徒さんたちとよくする会話
「あれ?あれ?」
「なに?何がないの?」
「型紙がどっかいきました~」とか
「あれ?あれ?」
「次はなに?」
「持ってきたつもりの布が無い!」
「鞄のどこかに入ってるんとちがう?」
「これとちがうの?」
「あ~!!それです(≧▽≦)」
みたいな会話が飛び交い、皆で大笑い。
教室では毎回このような会話があります(笑)
探し物の時間を極力なくすには、やはり整理整頓しかありません。
私がいつも心がけているのは、糸も布も直接机の上に置かないという事。トレーや籠に入れておくという事です。
糸も、ハサミも、決まったトレーの上に置く。
雑貨屋さんや、骨董市などで、お気に入りの籠やトレーを見つけましょう。それだけで作業が楽しくなりますよ♪
使用布は、色別、素材別などに分けて籠に入れる。
布は、瓦や板塀など、小さなパーツを縫う場合は、ハンカチサイズ位あれば充分です。
着物をほどいて、沢山ある場合でも、ハンカチサイズに切って使います。
細かい型紙は、小さなお菓子の箱などを利用して、その中に入れておきます。
直接机の上に置かないようにすると、どこかに紛れ込むこともないし、机の上を急にかたずけなければならない時、すぐに移動が出来るのです。
籠や、お菓子の箱、又はしっかりした紙袋などを利用して、その中に今制作中の布を入れておく。
使い終わったら引き出しに片づける。
いつもスッキリと作業するように心がけましょう。
教室の生徒さんには、ジップロックなどの袋に、その日必要な布を、素材別に分けて入れて頂いてます。
瓦屋根を縫う時は、瓦屋根の袋持参。
板壁を縫う時は、板壁の袋持参、という具合です。
教室ではお一人に一個づつ、持ち物を入れておく整理箱を使って頂き、布を入れて頂いています。
折りたたんで片づけられるこの箱、とっても便利ですよ♪
作業の周りが乱雑になったり、机や洋服が糸くずだらけでは、作品制作がうっとうしく思えてくるものです。
私は作業台にガムテープを置いていて、服についた糸くずや、作業台の糸くずは、ガムテープでペタペタと取り去ります。
私の作品の場合は、何千枚の型紙、何百の布。。。という具合に恐ろしいまでの材料に囲まれます。
しかし、順序立てて作業を進めると、全く探し物に時間はかけませんし、糸くずに悩まされることもありません。
乱雑な部屋、シワシワの古い布、糸くずだらけ・・・これを想像するだけでも、作業する気にもなりませんよね。
準備された布達。
整理された作業台(※2013年、松本酒造制作開始時の作業台です)
大型タペストリー制作の時は、一日の作業が終わると作業台はこのような状態に戻して、明日の準備をしておきます。
整理整頓は苦手とか、出来ないとかではなく、徐々に習慣にしてください。
そうしていくと、作業の効率が良くなっていくことを体が覚えて、気持ちまで良くなっていくのです。
日常生活の整理整頓や断捨離も出来るようになっていきますよ。
ある生徒さんがおっしゃって下さいました。
「町家キルトをするようになり、自分に必要な物、必要ない物の判断が出来るようになり、気持ちが楽になってきました。」
町家キルトを通じてそんな風に思って頂けたら嬉しいです。