台風が過ぎて、町家キルト縫製開始【配色】の大切さ

2018-09-09

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

4日に京都を通り過ぎた台風。生まれて初めて、台風の恐怖を味わいました。

大きな被害を受けられた地域の皆様の、一日も早い復興と、安心した日常を取り戻される日が来る事をお祈りいたします。

工房も初めて台風被害に遭ってしまいましたが、これも一つの経験として前に進みます。

 

 

工務店への連絡やら、いろいろとバタバタと過ごす日々ですが、新作町家の縫製準備も進めています。
今日は色彩計画を立てました。

イメージに近い色、使いたい色を材料箪笥から出します。

そこから更に選びぬいていきます。色・質感・艶感など細かく分けていきます。

 

 

町家を縫う時は、どんな住人が住んでいるのか、時には職業もイメージして配色を考えます。
今回の町家は私の家。住人は私。

「あっ!サヨコが住んでいる!」と思ってもらえる配色にしたいのですが、そのサヨコという人物も、どのサヨコか?という事になります。

家で一人でいる時の佐世子。友達といる時のさよこ。生徒さんの前のサヨコ。。。。等々
私を知っている人でも、その人の前の私と他の人の前の私はまた別の顔ですよね。

あなたはどの sayoko を知っていますか?(笑)

一人の人間であってもいろんな面があるので、そのどこを表現するかによって色は変わります。

なかなか深いですね(笑)

イメージを紙にどんどん書き出します。
そして具体的に色を考えます。

 

教室の生徒さんにも、いつも住人をイメージして、と指導しています。

教室では一度に何人もの配色のアドバイスをして決めていきますが、やはり、生徒さんが具体的にイメージされて、それを私に伝えてもらうのが一番良いですね。

教室は、時間に制限があるので、配色の時間も短いですが、本当は2時間全て配色に使いたいくらいです。

それくらい配色は大切です。