家庭科研究会の講師として出張講座をしてきました。

2019-01-22

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

1月22日(火)

大阪私立高等学校家庭科研究会様より講師として招かれ、京橋にある大阪私学会館に行ってきました。

大阪の全私立学校の家庭科教師を対象とした家庭科研究会は、年に数回、様々な講師を招いて指導のスキルアップに努めておられるのです。

今年最初の講師として指導に行ってきました。

 

2時間半という短い時間内で、私の手芸の世界観をお伝えするのは、なかなか難しいのですが、時間内で仕上げられる作品として選んだのが、かやぶきピンクッション。

この簡単なデザインの小物制作の中に、布選び、縫製のこだわりを詰め込み、目からウロコの指導をするのが私の腕の見せ所(笑)

時間節約の為、材料キットの内容は、すぐに縫製に入れるように印付けと布カットまで下準備しました。

 

かやぶき、窓、花の3種類の布は、好みで選んで頂きました。皆さん出来上がりの布が異なりオリジナルになるようにしました。

 

布を選ぶときは、家の住人や時間や季節など、自分なりの物語を考えて選んで頂きました。
完成時に発表して頂くのです♪

 

格子の細紐の縫い方や、アップリケなどの実技を指導。
老眼鏡は必需品です(笑)

 

皆さん真剣です。

今回は、綿を詰める時に鳩居堂のお香を入れました。


ピンクッションに香りがついてグレードアップなのです♪

この作品から学べるのは

1・・物語を考えながら作品を作るという事
2・・布の選び方
3・・配色について
4・・細い格子の作り方
5・・アップリケ方法
6・・秘密のぐし縫い
7・・縫い代の倒し方の意味

どんな簡単な作品であっても、物語を考えて縫う事、チョッとした縫い方のコツで、作業がしやすく仕上がりが変わる事など、私の縫いのこだわりをお伝えさせていただきました。

 

最後には、皆さんに完成したかやぶきの物語を発表して頂きました。

昔話の桃太郎に出てくるおじいさんとおばあさんの家を想像したという方、田舎のおじいさんの家を思い出して作ったという方、亡きお母様と白川郷へ旅行をした時の事を思い出した、、等々さすが皆さん学校の先生だけあって、とっても素敵な物語をお話しくださいました。

 

私は以前から、プロとして縫い物(手芸)を教える人に対して、技術を指導する立場になりたいという目標を持っていました。その目標が叶いました。家庭科の先生に私の技術や縫いへのこだわりを指導して、いろんな気づきを持って頂き、その技術や想いを学校の生徒さん達に伝えて頂けるのが嬉しいと、最後の挨拶の時にお話しました。

ある方が「林先生が本当に楽しんで手芸をされている事、それを語る林先生と作品全てが素敵です。縫いながら今日は癒されました。」と嬉しい感想をおっしゃって下さいました。

 

皆さんとても楽しんでくださり、嬉しかったです。
私も楽しい出張講座でした。参加して下さった皆様ありがとうございました!!