京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。
新作のタペストリーの縫いに取り掛かる前に、布の整理をしています。
布の整理と収納の仕方について、書いておきますので参考にしてくださいね。
私は着物をほどいて洗ったあと、綺麗にアイロンをかけます。
そしてクルクル巻いて輪ゴムで止めて、色分けして引き出しに入れます。
祖母から譲り受けた和箪笥二棹の他に、ホームセンターで売っている引き出しなどに収納しています。
上の写真は、緑の布ばかりを集めた引き出しです。
使用する時は、30~40cmの使いやすいハンカチサイズに切って使います。
使い終わったハギレは、ビニール袋(透明で張りのある硬いタイプ)に色別、素材別に細かく分けて引き出しにかたずけます。
※柔らかい絹素材が多いため硬いビニール袋がしっかりとして良いです。
引き出しの中は、小さな段ボール箱を利用して、色別に分けています。
そうすると、引き出しの中が乱雑にならないし、布を探すとき取り出して選べてよいのです。
※段ボール箱のふた部分は切り離し、その切端にマスキングテープを貼ると可愛いですよ♪
入れる時は平らに積むのではなく、立てて入れます。
使いたい布が探しやすく、布も崩れません。
硬いビニール袋に入っているので立ててもしっかり収納できます。
※引き出しの中には、防虫効果のあるお香を入れています。
洗っても取れない古い着物臭にも効果的です。
引き出しを布の種類に分類しています。
例えば、瓦の引き出し・板塀の引き出し・草木の引き出し、、、、という具合です。
瓦屋根の引き出しは更に、暖色系の引き出し、寒色系・無彩色の引き出しなどに分けています。
暖色・寒色・無彩色の引き出しの中は更に細かく、色相・明度・彩度(色の三属性)を見比べて分類します
色のトーン(色調)分けをしておくのです。
私の作品は大作になると、1枚の作品で200~300種類の布を使います。
色数もとても多いです。
そのため、布の整理と持っている布の把握をしておくことがとても重要なんです。
教室の生徒さん達も、布を集めるのがお好きです。
生徒さんに「せっかく買った布をちゃんと覚えておいてね。どこにしまったか忘れたらだめですよ~」と言っています(笑)
絵具で色を塗るようにはいかない、「布ありき」の町家キルトは、布の整理はとっても大切です。
色の三属性やトーンを見分けることは、一般の方にはなかなか難しい事ですが、それぞれの色を見て「仲間はどれ?」というグループ分けをするように心がけてはどうでしょうか。
「片づけは苦手です~」と言われてしまったらそこで話は終わってしまいますが(笑)、どうかボチボチでも良いのでやってみてください(^O^)/