美しく仕上げるコツを伝える

2019-05-15

京都の手芸家、キルト作家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

 

今日の教室では、私のタペストリー作品を生徒さんに見せて説明しながら、それぞれの生徒さんが集めた布の色分けをしていただきました。

 

私のタペストリー作品に使っている布と、生徒さんそれぞれが集めた布を見比べてもらい、どの部分にどの布が適しているかを確認して頂きました。

 

また、現在制作中の私の作品の部分品を見せて、縫い方のコツを指導させて頂きました。

タペストリーの実物に触ったり、作品の制作途中や、作品の裏側を直接生で見る事が出来るのは生徒さんだけです。

 

針の動かし方、糸の引き方、待ち針を打つ位置などという縫い方のコツは、私の実技を傍で見ない限り分からないものがあります。

 

私が普段何気なくやっている作業でも、その作業の手順には色々なコツがあります。
そのコツをうまく使う事で、扱い難い絹素材でも上手く縫えるようになります。

一番美しい状態の仕上がりを目で見て記憶し、それに近づける様にコツを真似る。
ちょっとしたコツを知るのと知らないのとでは、全く仕上がりに差がでます。

作品の数をこなすうちに、コツを真似ていくうちに、自然と洗練された仕上がりに変っていきます。

 

今年で54歳ですが、小学校1年頃から手芸をしていますので、「手芸歴(針持ち歴)」はすでに50年近くになります。

長年に渡って続けてきた針と糸の生活。
そこから得た縫いのコツや、布や針の扱い方を出来るだけ生徒さんに伝えていきたいです。

教室の生徒さんは、ほとんどが60代以上の方ですが、縫いのスキルアップが出来る事を実感して頂いています。

幾つになっても成長出来る事は嬉しいですよね♪

生徒の皆さんは、教室に来る時も、帰る時も、ワイワイと楽しそうにしておられます。
私の「縫い」を喜んで頂けて、毎回楽しく教室が出来て幸せです。