天職に巡り合った幸せ

2019-12-27

京都のキルト作家、手芸家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

今年も残すところ、あと4日となりました。
1年を振り返ったり、来年の抱負を語ったりする時期ですね。

来年は創作活動を始めて20年目の記念の年になります。
正確に言うと、1998年の春に、母方の従姉妹(私にアメリカンパッチワークを教えてくれた人)から二人展をしようと誘われ、翌年1999年の10月に京都の堺町画廊で二人展を開催しました。

 

この作品展で私のキルト人生の幕が開いたのでした(≧▽≦)

 

その時の二人展で、私は町家キルト第1号作品「町家と蔵」、そして町家キルト教室開講以来、教室の看板作品になっている「親子蔵」や「小さな町家」「松の木のある家」、そして「伏見の酒蔵・春」「伏見の酒蔵・秋」、かやぶき作品の原型「かやぶきの里」、風景作品の原型「ふる里」を発表しました。

人生初めての作品展で、その後の教室のカリキュラム作品や、自分のその後の創作の元となる作品を全て、なんの苦労もなく、ワクワクしながら独学で創り上げました。

制作期間は1年くらいで、これらすべての作品を縫い上げているのです。

製図法も、布の見分け方も、縫い方も、現在教室の生徒さんに指導している内容全てが、泉から水が湧くように思いつくことが出来たのです。

今から思えば自分でも不思議で驚きです。

 

これらの作品は、『手芸家として生きていけるように…』と、神様からのプレゼントのように思うのです。

 

この1999年の堺町画廊との出逢いが、私の人生が180度変わるきっかけで、この作品展の後、私は1999年の暮れに創作活動を始める決心をしました。

2000年のお正月は、元旦から「寺田屋」を一生懸命縫っていたのを思い出します。
2000年3月に自宅(現在の町家キルト工房)で初個展を開催して生徒募集をし、5月に教室開講しました。

 

あれから20年、教室も創作活動もやめずに続けてこられたのは、多くの生徒さんや町家キルトファンの皆様のお蔭です。

生徒さんが居なければ教室も出来ないし、個展会場にお客様が来て下さらなかったり、創った作品になんの興味も持って下さらなかったら縫う気力も無くなります。

 

幼い頃から針を持ち、手が器用だった私の「手芸」の才能が、いろんな出逢いのお蔭で開花しました。

作品発表の機会を頂くことで作品数を増やし、指導上必要にせまられて、色彩や話し方などの勉強をして、いろんな能力も身に付けることが出来ました。

努力は人を裏切らないという言葉通り、年月が経つうちに手芸家という肩書を世間の皆様から頂く事が出来ました。

本当に感謝しかありません。

ありがとうございます。

 

来年に開催する20周年個展のメイン作品を今年の4月頃から制作し始め、予定通りに年内で落としキルトが終了出来ました。

私の20年を表現した作品は、今まで積み上げた技術と思い出が詰まった作品になります。

 

20年前の年末年始と同じように、今年の年末年始も変わらず縫って、更に奥深い作品になるように完成へのゴールを目指します。

こう書くと「サヨコさん、お正月も休まず制作ですか?大変ですねぇ~!そんなに無理せずに。。。」と思って下さる方もおられるでしょう。

 

でも私は縫う事が日常で、好物を毎日食べるのと同じ感覚♪
お箸を持つのと針を持つ感覚は同じ♪
恋人がそばにいるのと同じ幸せな感覚♪

人から見て大変な事を大変と思わず、それを喜んで楽しんで継続することが出来る仕事=天職

天職に巡り合うと、苦労が苦労でなくなる。
幸せの価値観が他人と比べて変わるのです。
マイナスのエネルギーがプラスに変る幸せを感じることが出来ます。

 

 

 

今年は制作年でしたから、3月の教室展と背割展が済んだ後は、制作に集中していました。

来年はメインの秋の20周年西利個展以外にも、いろいろと予定が入って来ております。
皆さんにお会いできる機会も増えるかと思います。

 

今年1年、ブログにお越し頂きありがとうございました。
来年も、素敵な活動をご報告出来るように頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2020年が皆様にとって素晴らしい1年となりますように、心よりお祈り申し上げます。

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

 

 

※プロフィール写真撮影 LIFETIME PHOTOGRAPHY