初めての町家キルト作品

2015-03-30

初めて創った作品を、制作順に紹介すると

第1作め「町家と蔵」72×144 1998年11月〜1999年1月制作
c0352397_14113208.jpg第2作め「松の木のある家」29.6×55 1999年1月〜2月制作
※2作めからは額装作品を作った。額サイズの基本的な町家をデザインした。
この作品は煙出しの位置が間違っていることに後で気が付いた。
この作品は町家キルト教室のカリキュラム作品となる。
c0352397_14114886.jpg初めて自分の作品を額装した時は感激した。
作品展では、パッチワーク作品を本格的に額装していることを、お客さんは驚かれた。
以後、私の作品は額装が特徴だと興味を持たれることとなった。 
c0352397_15341926.jpg第3作めは、「蔵と柳」25.5×20.4 1999年2月制作
※小さな額サイズの作品を作ろうと思い、酒蔵をデザインした。
このパズルのような製図が私の作品の特徴となる。
町家キルト教室の人気カリキュラム作品となる。
c0352397_14121560.jpg

第4作めは、「小さな町家」20.4×25.5 1999年3月制作
※小さな額サイズで、自分の家をデザインした。今見ると大変地味な色。
町家キルト教室のカリキュラム作品となり、町家キルトのトレードマークともいえる作品。
この作品を作った事で、いろんな辛い思い出のある家が、人が沢山集まる明るい家に変っていった。
c0352397_14123441.jpg

第5作めは、「北山の里」42×54 1999年3月制作
※町家や蔵を縫った後、風景作品が縫いたくなった。
前方の花の色は鮮やかすぎで色彩には問題があるが、風景キルトに必要な、複雑な製図法と縫製技法は、この作品で既に完成されている。
c0352397_14125501.jpg第6作めは、「ふる里」37.4×53 1999年4月制作
※「北山の里」が縫えたら次は、母の実家が縫いたくなった。
これを作った時はすでにこの家は無く、写真と自分の思い出を元に制作した。
完成した時、今は亡き祖母と母は本当に喜んでくれた。
壊して無くなってしまった家でも、作品で再現できる、思い出を閉じ込めることができると実感した作品となった。
c0352397_14131339.jpg第7作めは、「伏見の酒蔵・秋」 1999年9月制作
※作品は売却済み第8作めは、「伏見の酒蔵・春」28.5×31.4 1999年10月制作
c0352397_14133774.jpg制作年月日をご覧のように、1作目の「町家と蔵」を縫い始めて、1年足らずの間に、凄いスピードで作品を作っているのが分かる。
色彩面では初期の作品には問題があるのだが、製図や縫製技法は、これら初期の作品で、すでに完成されている。
この8点全ての作品が、後の私の創作活動の基本となり、オリジナル教室のカリキュラム作品となっていった。
この時の1年は、アイデアと技法が次々と頭から湧いて出て、ワクワクしながら縫い続けた。
本当に縫物の神様が私に降りて下さったような感じだった。