針を持つこと、ただ黙々と縫うこと

2020-02-27

京都のキルト作家、手芸家 Sayoko のブログにお越し頂きありがとうございます。

 

新型コロナウィルス感染拡大問題について、毎日TVのニュースを見ながら、過去の震災の時のような、不安な気持ちになります。

 

町家キルト教室のお稽古も、3月第1週を第2週目に変更しました。

20年教室をしてきて、台風などで教室日を変更したことはありましたが、社会情勢によって教室日を変更したのは初めてです。

1週間遅らせたところで、なにも変わらないと思いますが、この1〜2週間の状況を教室の皆んなで我慢して、乗り越えて行けたらと思います。

外出を控え、お家で過ごす時間が増えると思いますが、針を持ち、黙々と縫う時間を持って頂けたらと思います。

いろんな思いを縫いに込める。

今、制作している作品が完成した時、振り返って見たとき、その時の自分の気持ちを思い出す作品となります。

教室の生徒さん達、そして、このブログに訪れて下さっている手芸愛好家の皆様が、この時期をどうか、「縫い」という作業の中で、心穏やかになって下さる事を祈っています。

 

※宿題のない生徒さん達へ

今まで作った作品を良く見て、使用布を確認したり、布を整理したり、ノートを見ながら制作工程を確認したりしてみて下さい。

手持ちの布(古布がなかったらコットンでかまいません)で、縫い順の復習として、基礎コースの小さな作品を縫ってみても良いですね♪

 

私は、「命の木」に葉っぱを繁らせています。生命力溢れる木に青々とした葉っぱを、ただ黙々とアップリケしています。

この作品には、2020年の記憶が縫い込まれていきます。

 

皆様も自分の今の記憶を作品に縫い込めて下さい。

 

感染予防に気をつけて、くれぐれもご自愛下さいませ。