京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越し頂きありがとうございます。
緊急事態宣言が全国に広まり、京都府は特定警戒都道府県に位置づけられ、一層の自粛をしなければなりません。
いつまで続くか分からない状況ですが、今は外出自粛をしてコロナ収束を祈りましょう。
作品制作は、仕上げの刺繍段階に入っています。
個展で発表するまでは、全体像はお見せできなくてごめんなさい(≧∀≦)
今回の作品は創作活動20周年記念作品として、20年間でデザインした中から選りすぐった、町家キルトオリジナル代表作品10点をまとめています。
それぞれのデザインは、本当に愛らしく、私の創作活動を支えてくれた大切な作品達です。
創作活動20周年記念となる年に、コロナ問題が重なり、楽しみにしていたいろんなイベントが無くなりました。
本当なら残念と落ち込むところなんでしょうが、私は全くそうは感じません。
「そういう事なんだね。」と受け止めるだけです。
町家キルトは、私の幼い頃からの手芸や編み物歴、そして服飾専門学校で学んだデザイン製図縫製の洋裁技術と、色彩技術検定で習得した色彩論などの集大成から成り立っています。
そこに、生まれながらの感覚や経験や、感情信念が加わった作風です。
私は手にした技術や知識や経験を元に、自由に感性のおもむくままに、針を進めてきました。
それが今回の作品に全て納められています。
「こうでなくてはならない」
「こう習ったから」
「今までこうしてきたから」
「みんながこうしてるから」
という、既成概念を持っていたら『創作』という域には達しなかったと思います。
既成概念にとらわれると作品制作に限界を感じます。
また個人活動をする中で、周りの声に負けてくじけていたら、20年間縫い続ける事は出来なかったと思います。
コロナ問題を日々見ていると、今までの社会のいろんな既成概念は、今後どんどんと崩れていくだろうと思います。
三密を避ける事が生活の基本となり、人と群れる事ができなくなる中、個の時代となり、自分軸を持つ事がさらに大切になっていくのだろうと思います。
コロナ問題で落ち着かない日々ですが、こんな事を思いながら、私は作品に守られているような感覚で、工房で一人静かに針を進めています。
どんな状況に置かれても、唯一無二の作品を縫い続ける事が、私の喜びであり目標です。