京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越し頂きありがとうございます。
コロナ感染防止のStay homeで、皆さんお掃除をしているとよく耳にします。
私も、家の掃除をして、断捨離をしました。
私の趣味のひとつが断捨離です。私は物を捨てられる人です(笑)
沢山の古布を集めているから、「物が捨てられない人」と思われがちですが、全くそうではないのです。
たいてい、大きな作品が完成したら、断捨離します。
また気分転換にも断捨離して、ゴミ袋何袋もの不用品を捨てます。
朝から部屋の掃除をしていると、頂いた手紙を入れてある箱がありました。
整理しながら、お手紙を読み返していると、懐かしくて掃除の手が止まります。
お友達や、個展にお越し下さったファンの方、そして生徒さんから頂いた懐かしいお手紙を読むと、その時の思い出が蘇ります。
これは古い生徒のMさんから頂いたお手紙。
今から20年前の5月から教室を始めて以来、沢山の生徒さんを指導させて頂きました。
それぞれにいろんなステキな思い出がありますが、私にとって、この手紙を下さったMさんは、とりわけ思い出深い方です。
Mさんは、私の母と同年代の方で、とても元気な素敵な方で、はるばる滋賀県から5〜6年通って下さり、全てのカリキュラムを修了し、卒業されました。
Mさんが教室に通われてる頃が、私にとって1番大変な辛い時期でした。
1人で母の介護をしながら、教室と作品制作をしていました。
教室の時は、明るく振る舞っていましたが、Mさんは私の心情を察して、事あるごとに、優しいお手紙を下さいました。
母の最期の頃や、亡くなった時にも、励ましの手紙を下さり、心慰められました。
そんなMさんも数年前に亡くなってしまわれました。
Mさんが生きておられたら、今の私にどんな言葉をかけてくれるかなぁ。。などと思います。
Mさんのお手紙は、もとの箱に大切にしまっておきました。
私が大変な時に寄り添ってくれた人や物は、今後もずっと大切。
捨てる物と、残す物。
それを選択していくと、自分にとって何が大切かが分かってきますね。