心象風景を縫う

2015-04-28

創作活動を始めたいきさつは【町家キルト物語】 にまとめましたが、創作を始めてからは町家以外に色んな作品を縫うようになりました。

町家キルトから風景キルト、額絵キルト、絵画キルト、日本の風景からインドの風景など作品のモチーフや種類は広がっていきました。
自分の手でいろんなものが縫える喜びを感じながら作品を増やしていきました。

見たものを形にしてきましたが、心の風景も縫うようになっています。
本日の作品紹介はこちら

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この作品は2012年制作 「心の森」
それまで創っていた作風とは、がらりと変わった、心象風景です。

この作品を縫っているときは、母の介護と看取りという精神的に一番辛い時期でした。
自分の心の中の想いを作品に出すことによって私は救われたように思います。
その頃の出来事は、いずれまた【続・町家キルト物語】に書こうと思っています。2012年の個展で発表して、この作品のファンも沢山ついて下さいました。

この「心の森」を見た人はいろんな感想を下さいます。
見た人の心の在り方によって感じ方は変わるようです。

あなたは何を感じましたか?

私のどの作品も見た人に語り掛けると言われますが、特にこの作品は訴えるものが強いように思います。
いつか機会があれば、この作品をまじかで見て対話してみてください。

林サヨコの樹木シリーズとして、今後もこの木の作品は縫っていきたいと思っています。