京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。
6月から入会された生徒さん達は、1作目のトップが完成し、しつけに入られました。
皆さんとても丁寧に作ってくださり嬉しいです。
後はキルティングとパイピングがあり、9月で完成です!
1作目の基本作品で6月~9月の4カ月かけています。
始めに聞くと「えぇ!これに4カ月もかけるの?!」と思われるのですが、8回すべてに町家キルトの今後の作品制作に必要な基本縫いの指導があるのです。
教室は2時間ですが、あっと言う間に終わります。
おさらいをしながら、ゆっくり丁寧に進むので、初心者の方もとても綺麗に縫ってくださいます。
3月~5月はコロナ感染自粛で教室をお休みしたり、連絡をバタバタしていて、ようやく6月から落ち着いて新入生クラス開始できました。
コロナ対策でクラスを2つに分けたり、工程プリントを制作したりして、今までとは指導方法を見直したりしましたが、それがとてもやりやすくなっています。
覚えてほしい基礎縫いが一番多い1年目の時期に、個別レッスンに近い最小人数で指導出来て本当に良かったと思います。
町家キルト教室はピンチをチャンスに変えました♪
先日の教室で、教室に4年通ってくださっている、創作コースの生徒さんがおっしゃいました。
「町家キルトには何度かの壁がありますね。でもその壁を越えたら、とても技術が上がってて自分でも驚くし、本当に楽しくなりますね!」
嬉しいお言葉でした♪
そうなんです。
どう違うかは言葉で説明できないのですが、ほかの手芸教室とは違う何かがあるのです。
手間はかかるし細かいし、林のこだわりが多すぎる(笑)
アメリカンパッチワークやハワイアンキルトを長年やってこられた方も沢山入会してくださっていますが、皆さん「目からうろこ」とその技法と指導方法に驚いてくださいます。
キルト歴10年~20年のベテランさんと、縫物初心者が同じクラスで同じように習われても、差は出ないのです。これがまた不思議です。
「綺麗に縫うぞ!」と自信満々な方ほど、挫折を味わってしまうのです。
簡単に見ていると奥が深い(深すぎる)と気づくのです。
「縫物初めてだし、大丈夫かな??」と心配されていた方ほど、素直に習って下さり上達が早いです。
また、基礎コースを修了されて、2年目の「松の木のある家」に進まれた生徒さんは、3カ月遅れて「松の木」を始められる生徒さんにおっしゃってくださいました。
「私、こんなに大きな瓦屋根縫えないかも?と松の木作品に進むことを不安に思ってたんですが、不思議と縫えてしまいました。大丈夫ですよ!」
他の上級の方も後輩さん達に「慌てたらあかんよ。ゆっくりやったほうがいいよ」とアドバイスしてくださいました。
焦ったり、人と比べたらとてもしんどくなるのです。私が言うより、先輩の言葉は大きいですね(笑)
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確かに、私は縫いへのこだわりがとても大きいです。
だからこそ、あんなに大きな作品を長時間縫い切れるのです。
それは、誰かを追い抜こうとか、自慢しようという気持ちはなくて、
ただ縫うことが好きでたまらなくて。。
自分の頭に描いた絵が、形に現れるのが嬉しくて。。
形となった作品を、たくさんの方が見て喜んでくださるのが幸せで。。
そんな私の技術を生徒さんに、伝えることが楽しくて。。
生徒さんが「できた!!」と喜んでくださることにやりがいを感じて。。
そういう気持ちでいるという事を、生徒さんたちが理解してくださるのが本当に嬉しいです。
町家キルト習得への道は、確かに長いのですが、このコロナの時代に、自分と向き合う方法として、ゆっくり楽しんで作品を制作していってほしいです。
工房玄関のミニギャラリー♪
私の作品の中で、生徒さんの実力で縫える作品を季節ごとに展示替えして飾っています。
生徒さん達は教室が終わると、いつもここで作品を眺めて楽しそうに帰ってくださいます。