手芸家は生き方、指導者は職業

2020-09-14

京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

朝晩が涼しくなってきました。

今年は春先からコロナが始まり、重ねて夏の猛暑で本当に疲れましたね。

 

少しでも早く秋が感じられたら・・・と、玄関のミニギャラリーの作品を秋作品に変えました。

 

 

そして教室の中部屋の、襖の張替えと押し入れ戸のクロス張替えをしました。

剥げて気になっていたところがスッキリしました!

創作活動と教室開講20周年の節目として、プチリフォームです♪

 

築100年以上経つ町家をこまごまと修理を重ねながら教室と工房として使っていますが、3部屋連なる町家の構造は人が集まりやすく、私の創作活動もしやすいです。

私が町家キルト教室を始められたのはこの家のおかげだし、私の手芸家になる夢を与えてくれて支えてくれたのもこの町家です。

町家キルトは、この町家で指導するから良いのであって、ビルの1室やおしゃれな洋風の空間では全く合わないだろうと思うし、私の伝えようとすることは伝わらないと思います。

 

 

さて、話は変わりまして、先日の研究会クラスで、今後の教室について相談しました。

研究会はカリキュラムが全て修了した方で、それ以上もっと制作を続けたいという方対象の最上級クラスです。

研究会の方(現在3名)は、在籍10年~15年で、私の事を一番わかってくださる生徒さん達です。
時々、教室の事で相談に乗っていただいてます。

 

私は手芸家は「生き方」、教室の先生(指導者)は「職業」と分けて考えています。

 

手芸家は「生き方」なので一生続けます。

しかし、指導者は「職業」なので、いつかは皆さんと同じように退職したいと思っています。

それがいつになるかを55歳の今、考えています。

 

私は町家キルト教室に入会してくださった方が、「退会する」とおっしゃらない限り、カリキュラムを完了され、町家キルトを自由に縫えるようになるまで指導する責任があると考えています。その期間はだいたい5年~10年です。

 

 

教室を始めたときは、考えてもいなかったことですが、町家キルトは長期間在籍してくださる方が多いので、5年から長くて15年以上先を見る必要があるのです。

 

今考えているのは、63歳~65歳で新規入会募集停止。その時在籍している方がカリキュラム修了するまで指導し、その後私は創作活動だけに専念する方向に進みたいと考えています。

 

このことは教室の生徒さんには以前からお伝えしていますが、一般の方にもお知らせしておきます。