京都のキルト作家、手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。
☆ご注意ください
11月11日(水)~17日(火)
林サヨコ創作キルトの世界2020
会場 ぎゃらりぃ西利
DMはがき記載の終了時間に変更の可能性があります
✖ 19:00終了(最終日16:00迄)
↓
◎ 16:00終了(最終日15:00)
コロナ禍での開催につき、ご迷惑とご不便をおかけいたします。
会期が近づきましたら、こちらのHPで終了時間ご確認の程よろしくお願いいたします。
さて
町家キルトは、思い出の家や風景を手芸で表現しよう!というコンセプトがあります。
この作品は1999年制作の「ふる里」です。
21年前の作品で、私の風景キルト第1号で、田舎の祖父母の家を表現しました。
私の風景キルトの縫い方の元となった作品です。
この作品から後に、多くの風景キルト作品を縫い、大型の風景キルトタペストリー制作へと続いていきました。
インスタグラムにも投稿して説明しているのでご覧ください。
海外の方も沢山反応してくださっているのが驚きです。
この日本の古い家と風景は、どの国の人の心にも響くんだなと思います。
マンション住まいであろうが、都会に住んでいようが、日本人のDNAとして郷愁というものがあります。
そしてどの国に生まれた人でも、人間としてのDNAが、自然や田舎の風景に心惹かれるんだなと思います。
こんなふうに、思い出や自分の心に描く風景を、懐かしさの伝わる古布を材料として縫うことは、見た人の心に響くんだなぁと、日々実感しています。
6月から入会された生徒さん達全員、4カ月かけて1作目を完成されました。
皆さん、熱心に縫って下さり、町家キルトの基礎縫いを無事に習得してくださいました。
1作目で基礎縫いのほとんどが終わっているので、2作目からどんどんと楽しくなってきますよ♪
自分の想像以上の作品が縫いあがることのワクワク感を感じて頂きます。
そこが町家キルトの魅力だと思います。
そして思い出を縫うという事がどういうことかを、頭に描いていることを形に表す楽しさを、町家キルトを通じて感じて頂けると思います。
また、先日の教室の話ですが
教室の生徒さんが、お友達から着物を頂かれて、そのお礼にその布を使った可愛い布絵を作ってプレゼントしたと素敵な報告をしてくださいました♪
教室で習われたことを基に、生徒さんのアイデアがとても可愛らしく縫い込まれていて、頂かれた布も作品の中で活きていました。
思い出のある着物を手放されても、作品の一部となって戻ってきたら、お友達もきっと喜んでくださるでしょうね。
こんなふうに町家キルトの想いが広がっていく事に喜びを感じています。
思い出を形にするという話題でもう一つ。
先日、母の形見の指輪を、私が使える好みのデザインにリフォームしました。
古いデザインだし高価だからと箪笥の肥やしにしていましたが、思い切って近くの時計宝飾店に相談して、普段使い出来るデザインにリフォームしてもらいました。
母の宝物だった指輪が、私の身につけられる大切なお守りになりました。
20年頑張れた自分へのご褒美です♪
思い出を形に変えることは、キルト作品であれ、指輪のリフォームであれ、自分の心を前向きにしてくれて、気持ちの整理にもなります。
このブログを読んでくださっている皆様も、思い出を形に変えて前に進むという事を、自分の出来ることで実践してみてください。