20年を振り返って、そして今後の展開

2020-11-22

京都の手芸家、サヨコのブログにお越しいただきありがとうございます。

 

個展の後片付けも終わり、ここ数日は疲れが出てゆっくり休んでいました。

ぎゃらりぃ西利様で2008年から個展をさせて頂いて6回、教室展を合わせると10回目でしたが、創作20年の集大成となる作品展でした。

 

 

コロナ禍での開催でいろいろとご心配おかけしましたが、終了後どなたの感染の連絡もなく安堵しております。

 

 

来場者の皆様の作品を観る熱量が今回は特にすごくて、皆さん興奮気味でご覧になっていました。
インスタグラムやホームページをご覧頂き、遠くは石川や東京からお越し下さる方もありました。

皆さん「来てよかった!実物を見る価値がある!」と喜んで帰ってくださいました。
インスタグラムで会場風景を動画で投稿すると、海外の方々も「すごい!」と反応してくださいました。

皆さんの反応を実感し、この展示を東京や地方、または海外で開催したら、どれほどの方が驚き喜んでくださるだろうと想像しました。

日本全国巡回展という未来に向けての希望を持つ事が出来ました。

 

 

連日、常連のお客様や友人はもとより、お世話になっているデザイナー、カメラマン、染色家、日本画家、朗読家、書道家、織物作家、額縁店の社長、話し方の先生、ギターリストの先生、お寺のご住職、飲食店のオーナーなど続々とお越しくださり、応援やお祝いのお言葉を頂き嬉しかったです。※写真は一部

 

私は創作20年の中で、このような手芸関係以外の他業種の皆様と出逢い、多大な影響と温かい応援を頂いてきました。

 

何人もの方から「作品も林さん自身も雰囲気変わったね!」と言われました。
特に母が亡くなってからの8年の作風は確かに変わりましたし、私自身の気持ちにも変化が出たことは確かです。

これからも出逢いを大切にして、自分自身の変化を楽しみながら、縫いを楽しんでいきたいと思います。

 

今までの個展では、私がずっと会場に立ち説明をしてきましたが、作品展を重ねるごとに来場者が多くなり一人一人にご挨拶出来ず、せっかくお越しいただいている常連の皆様とゆっくりと話が出来ない状況になり、申し訳ない事でした。

また、会期中全日終日在廊することは、私の体力的にも個展後の疲れがたまるようになってきました。
歳には勝てませんね(笑)

 

また、ぎゃらりぃ西利で初回からずっと展示のお世話になっていた画家M先生や、西利のギャラリー担当の方も年齢を重ねられ今年で退職されることとなりました。

もし12年前にM先生と出逢って、ぎゃらりぃ西利様とのご縁を頂けなかったら、いまの私は無かったです。
2年ごとの個展で新作を制作し発表することが、私の目標となり力となっていました。

私の作品発表のホームグラウンドとなってくださっているぎゃらりぃ西利様には、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

創作活動20年…本当に縫いにかけた時間は果てしないものでした。

今までは、「林サヨコの作風を完成させることや、広く作品を知ってもらうこと」に目標を定めて作品を制作し活動してきましたが、20周年展でその目標は達成できたと思っています。

京都以外の活動を期待して下さる声が沢山ありますが、私自身は無理せず ケセラセラ です♪

 

新作「町家キルトの華」や「背割り四季4連作」で作風をまとめ上げ、お世話になったぎゃらりぃの方も退職となり、2020年、20周年、西利作品展10回、55歳(笑)、コロナを乗り越えた個展…など、いろんな意味で、今回の個展で一区切りつきました。

 

20周年展をする前から、身近な方にはお伝えしていましたが、今後のぎゃらりぃ西利展は、教室展に絞って開催していきます。

 

私の【ぎゃらりぃ西利個展】は、当分の間お休みをいただきます。
次作の新作タペストリーは、今まで以上に時間をかけて期限なくゆっくり制作します。

 

既にぎゃらりぃ西利様から、来年2021年11月に「町家キルト工房 教室展」開催の予定が入っております。

来年以降、ぎゃらりぃ西利で開催する「町家キルト工房教室展」をどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

 

今後は、「広く作品発表する活動」と、「狭く深く活動」する事をうまく両立しながらやっていこうと思っています。

 

 

今後の私の活動がどのような展開になるか、私自身楽しみにしています。

来年は、「狭く深く」の展示企画がいくつか入ってきております。

 

またどこかでお会いいたしましょう♪