6/6日の夜は、染色家の 玉村咏 先生のアトリエ見学会に参加させて頂きました。
玉村先生はオリジナルな作品づくりの為に、発想、デザインから最終工程まで10余りに分かれる工程を、全てアトリエ内で一貫制作されています。
色々な工程を説明して頂きました。(どの工程も公開して良いとお許しを頂いております)デザインは白黒で描かれるそうです。
ここから配色を考えていかれます。見本の実物大の図案をセロテープで貼っておられていました。私も自分の作品は、実物大製図をセロテープで貼って作るので、同じだ!と嬉しくなりました。
イメージした色を確認する為に、数百の染め見本を作られるそうです。
デザインした図の配色を考えている時、長い時間悩んでいると、ふっとアイデアが舞い降りてくる時がある、、とおっしゃっていました。
私も制作中、縫物の神様が降りて来た、と思う時があります。
物づくりをしている人間は、皆そうなんだな〜と感激しました。工房で染めの実演紬の布に刷毛で緑のクラデーションを染めていかれます。
染めた布の下には、早く乾かすために、ガスが焚かれています。
作業中の工房の中は43度になるそうです。美しい物を創り上げるためには、このような陰の努力があるのですね。
私は独学でキルトの創作活動を始めたので、お手本になる人や目指す師匠がいませんでした。
玉村先生のいろんなお話をお聞きして、いろいろ勉強させて頂き、創作者の在り方を学ばせて頂きました。最後は、ギャラリーで参加者の懇親食事会でした。
参加者の皆さんとの新しい出会いもあり、色んな素敵な刺激を頂いた時間でした。