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5月9日(日)母の日には、非公開ですが京都伏見の老舗料亭 魚三楼 にて「キルト展示とお話の会」が予定されていました。
港オアシス関連で制作していた新作「宇治川風景」もこの日にお披露目するつもりでいました。
作品展示と私のキルトのお話、その後魚三楼さんの美味しいお食事を楽しむ…という内容でしたが、緊急事態宣言が発出されたので、延期(次の開催は未定)となりました。
そんな中、府議会議員のわたなべ邦子さんが、「せっかくの母の日。会の延期で終わるのではなく、キルト作品「魚三楼」だけでもご覧頂き、お弁当をお持ち帰り頂いたら、母の日のプレゼントにもなる」という素敵なご提案をして下さいました。
そして9日、魚三楼のお玄関に作品が展示されました。
お弁当をご注文してくださりお引き取りにお越しいただいた方々に、ご挨拶して作品説明をさせて頂きました。
お玄関には、立派な5月人形も飾られていて、とても華やかな雰囲気です♪
魚三楼の御主人と女将さん。
一緒に写真を撮って頂き、とても嬉しかったです!
この会を企画提案してくださり魚三楼さんと繋げてくださった、ラ・ネージュの 四方有紀さん。
府議会議員の わたなべ邦子さん。
そして次々とお弁当をお引き取りにお越しくださった皆様と順番に写真撮影をしました。
お店の中居さんも皆さんご覧くださり、喜んでくださいました。
お弁当をお引き取りにいらした皆さんにお弁当をお渡しした後は、魚三楼の御主人と女将さんと主催者だけで、美味しいお料理を御馳走になりました。
季節の鱧や彩鮮やかなお料理が盛り付けられ、写真はありませんが温かいお吸い物と鯖ずしなども頂きました。
デザートには、オリジナルのプリンもあり、本当に美味しくおなかも心も豊かになりました。
これらは通常のお昼のメニューで提供されているようですので、是非一度、魚三楼の素敵なお部屋でお召し上がりくださいませ。
作品「魚三楼」も一席頂き、皆さんにご覧頂きながら歓談させて頂きました。
作品「魚三楼」も、魚三楼さんの中に招いて頂き、喜んでいます♪
ご主人の荒木様が
「魚三楼の中に魚三楼の外がありますね。」とおっしゃって喜んでくださり、
女将さんも
「コロナ禍の不安な中ですが、久しぶりに賑やかになり嬉しかったです。」とおっしゃってくださり、とても嬉しかったです。
魚三楼の格子には、鳥羽伏見の戦いのときについた、鉄砲の弾痕が保存されている事で有名です。
作品にもこの鉄砲の弾の傷跡を刺繍で表現しているのですが、魚三楼さんには、その時の実物の弾丸が残っているというのです!!
ご主人がその弾を見せてくださいました。
皆で順番に触らせていただきました。
手に取るとズシリと重くて、この老舗に残る歴史の深さを感じました。
※この弾は、一般の方にはご覧いただけないと思います。
お店に行けば見せてもらえるという事ではありませんのでご了承くださいませ。
最後に皆さんと記念撮影♪
暖簾の下で写真を撮っていたら風が吹き、本物の暖簾と作品の中の暖簾が同時に風に吹かれ、ヒラリとめくれました♪
2006年に制作し15年後に、作品「魚三楼」が魚三楼にやってきて、魚三楼の皆さんに温かく受け入れて頂き、作者として本当に感無量で幸せな一日でした。
コロナが落ち着いて、安心して人が集えるようになった時には、今度は沢山の方々をお招きして、延期となった「キルトとお話の会」の実現をしたいと思います。
こんなふうにして、これからも作品が人と場所を繋ぎ、幸せの和(輪)を広げていくような活動をしていきたいと思います。
自宅用に私もお弁当を注文していました。
母の仏壇にお供えしてから、晩御飯に美味しく頂きました。
母の日に、天国の母はきっと私の今を見て、安心して喜んでくれていたことと思います。
そして魚三楼での時間を共にした皆様に対して「娘がお世話になりました」と感謝していることと思います。