町家キルト教室の進化

2021-10-20

京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。

 

 

桜並木の制作を中断して、教室の中級コースの3作目最終作品の見本制作をしていました。

今年から、カリキュラムの見直しをしていまして、中級コース最終作品から上級コースの内容が変更になりました。

 

この町家作品で、丸い虫籠窓の縫い方を習って頂き、町家(商家)の中心部分だけの表現や、暖簾などの部分品、額縁仕立ての方法など、町家キルトの技法指導が全て終わります。
この段階で上級コースに進む方と、修了退会する方に別れます。

 

新しくカリキュラム変更した上級コースの内容は、オリジナルの創作を希望する方は【デザインコース】、縫う事だけ楽しみたい方は【縫製コース】を用意しています。

 

 

現在使用している見本を制作したのは開講した2000年~2005年くらいで、開講からカリキュラムは全く変わらなかったので、見本制作は本当に久しぶりです。

 

 

 

 

新しい見本を生徒さんに見せたら、「凄い!作品見本のレベルが上がってる!」と驚かれました。
もちろんこの見本は、入会して3年くらいで制作する作品ですので、上の写真の初心者用の見本に比べたら高度です。

古いカリキュラムでは、中級後半の町家キルト作品は、見本無しで指導していました。

 

中級〜上級レベルの作品見本は、開講以来初めて制作しました。
これは私の個展発表レベルの町家キルト作品になります。

今回のは上級者用の作品見本ですから、初心者用見本とは比べのものにはならないけれど、それにしても全然違うな。。と思いました。
教室開講22年目ですが、色使いや布使いの奥深さ、作品の物語性が上がっていると、我ながら感じました。

 

過去の教室展でも、町家キルト教室創成期の生徒さんがお越しになると

「わぁ!生徒さんの作品のレベルが上がってる。先生教え方変えましたね~。いいなぁ~。」とおっしゃいます。
ずっと同じ見本を使って同じカリキュラムで同じように指導しているつもりでも、私自身の経験や技術が進化しているので、それが生徒さんへの指導に反映されているんだと思います。

今回15年ぶりくらいに新しい見本を制作して、町家キルト教室22年の進化を実感しました。

 

11月の教室展でも、生徒さん達の力作をご覧頂いたら、常連の来場者の皆様に進化を感じて頂けると思います。