京都の手芸家 サヨコ のブログにお越しいただきありがとうございます。
桜並木作品を毎日縫っています。
毎日見ていたら、あまり変わりはありませんが、数ヶ月前の写真を見ると凄く変わっています。
それは人の成長と同じだなぁと思います。
今日はそんな話題を♪
先日教室の生徒IさんからLINEで、現在制作中の作品のキルティングについての質問が来ました。
答えを返事すると
「作業がうまくいってるので、ルンルン気分ではかどっています。」とお返事がきました。
楽しく作業をして頂いているとのこと、本当に嬉しかったです。
Iさんは、入会して今年で4年。
入会の頃から本当にじっくりと作業に取り組まれ、基礎を着々と習得されています。
宿題も、お家でゆっくり納得いくまで自分で考えて作業を進めておられます。
初級の頃からみんなと同じ課題作品であっても、自分のアイデアを少し入れて楽しまれていました。
人よりゆっくり進まれていましたが、その成果が中級後半あたりからメキメキと現れ、今ではみんなと同じ課題作品でも、オリジナル性を出せるようになられています。
それは研究会Aクラスの、10年以上町家キルト教室に通ってくださっている生徒さん達も感心されている状況です。
・慌てなくてもよい
・人と比べなくてよい
・先走ったら混乱することになる
・毎回の工程をしっかりと理解して次に進んで
・分からないことは、いつでも質問して
これは、全ての生徒さんに入会時期から言い続けていることです。
これらを実践したらどういう結果になるかという事を、Iさんが実証してくださっているように思い嬉しい限りです。
町家キルト教室は【誰でも出来ることを、早く簡単に】というのが売りの教室ではなく、
【コツコツ数年積み重ねたら、誰もが簡単に出来ないことが自然に出来るようになる】というコンセプトを掲げる教室です。
私は幼いころからずっと下を向いて針仕事をするという人生でした。
手芸にしか興味がなく、それは人から見たら地味で、同じことばっかりしている変わった人と見られていました。
でも、今、私の創る作品は、皆さん驚きの目で見てくださいます。
「どうして独学でこんなことができるの??頭の中はどうなってるの??」…と。
「同じことを数十年続け、コツコツの積み重ねの結果です」というのが答えの一つです。
同じ24時間を過ごし、同じように年齢を重ねても、意識の違いで人との差が表れます。
それは手芸だけではなく、健康などいろんな事に共通すると思います。
コツコツ続ける「数か月・数年・数十年の月日」は、それをやっていない人が振り返った時、その月日は取り返しがつかないことになっているのです。
時間を大切にして日々をコツコツ丁寧に生きることが、数年後の素敵な自分へと繋がっていくんだなぁと思うのです。
自分の作品制作のことや、生徒Iさんのことから、再確認しました。